未経験採用のポイント
未経験でも転職で採用を勝ち取るために必要なポイントを紹介します。転職で重要とされる志望動機は、具体的なエピソードをふまえて明確に伝えることが大切です。転職を成功させるためのポイントをおさえ、よりよい転職先をここで探していきましょう。お問い合わせは、こちらからお願いいたします。
未経験の職種にチャレンジする際、スキル面でのアピールはなかなか難しいでしょう。しかし、各職種に求められる気質を理解しておくと、採用担当者に好印象なアピールができます。未経験者への間口が大きい介護業界、アパレル業界、営業職、テレフォンオペレーターを例に、採用に繋がる志望動機の書き方を見ていきましょう。
自己PRや志望動機は、あなたが職場でどれだけ活躍できるかという魅力を伝えるものです。つまり、採用担当者に「この人と一緒に働いてみたい」「この人には期待ができそうだ」と好印象を持ってもらうことが、第一の目的だといえます。では、介護職を希望している方が自己PRや志望動機を準備する際、どのように書くと採用担当者の心に響くでしょうか。
まずは、あなたの長所や強みについて分析し、採用側へ具体的にアピールできる要素を書き出しましょう。その際、「忍耐力があります」「温厚な性格です」「人一倍やる気があります」といった、誰にでも言えそうな表現は避けてください。言い古された感がありますし、抽象的な表現のため相手の印象には残りづらいでしょう。
採用担当者は、あなたの強みや性質が、介護現場においてどのようにプラスになるのかをイメージします。抽象的な表現ではなく、あなたができることをしっかりと記載することが大事です。例えば、「忍耐力が人一倍強いため、少々のストレスでは心身共に動じません。体力と気力の健全さを活かし、縁の下の力持ちとして取り組むことができます」「温厚な性格を活かして、常に入居者さんへ柔和に接し、その方の人生や心に寄り添った介護を行うよう心がけます」というように、自分が役に立てることを具体的に書いてみましょう。
また、志望動機を書く際は、自分や周囲のエピソードを取り入れると、ぐっと現実味や説得力が増します。ここでは、祖母の介護経験から介護職につきたい、と感じた方の志望動機例を紹介します。
「私が介護職を希望したきっかけは、祖母の介護です。当初は家族みんなで介護していましたが、うまくいかなくなり、介護サービスを利用しました。このときに関わってくださった介護スタッフの誠実で、決め細やかな対応に感激したのを今でも覚えています。このときの感謝の気持ちがあるからこそ、ぜひとも今度は私が貢献したいと思った次第です。教育制度や研修制度を通してしっかり学ぶとともに、祖母の介護経験を活かして、ご家族さまの気持ちにも寄り添える介護スタッフとしてお役に立ちます。」
接客業からの転職希望者のなかには、前職で培った「相手を思いやる気持ち」を活かしたいと考えて介護職を希望したと書く人もいます。このように、身近なことから発する志望動機を具体的に書くことで、採用担当者の心に残りやすいものになるでしょう。
アパレル業界への転職の場合、まずはショップの販売員からスタートというケースが多いようです。そのため、一般的には接客業の経験がある人が有利です。しかし、未経験者だと採用されないということではありません。アパレル業界で人事採用に携わっている方の意見を参考に、魅力ある自己PRと志望動機を探っていきましょう。
自己PRについては、前項と同様にあなたの長所や強みについて分析し、採用側へ具体的にアピールすることが大切です。採用担当者に「この人と一緒に働いてみたい」「この人には期待ができそうだ」と好印象を持ってもらえるよう心がけましょう。志望動機については、企業の採用担当者に、実際どのようなものが好印象なのかをうかがいました。
いかがでしょうか?つまり、アパレル業界に転職するにはファッションが好きなのはもちろんのこと、志望企業の姿勢や展望などについても理解したうえで動機を述べることが大事だといえるでしょう。
近年は、さまざまな形態のショップが増えてきています。ここでは、最近注目を集めている「レンタルショップ」を手掛けているアパレル企業への志望動機例について見ていきましょう。
「ファッションが好きなため、昔からアパレル業界への憧れがありました。最近、貴社が手掛けているレンタルショップという新しいシステムを知り、進化し続ける果敢な姿勢に感銘を受けました。レンタルショップは、革新的でもあり時代のニーズを押さえたシステムでもあります。私は大学で専攻していたマーケティングの知識を武器として、このシステムをもっと活発に動かせるよう貢献したいと思っています。」
このように、転職後の具体的なキャリアプランを示した志望動機を書くことで、採用担当者に伝わる志望動機になります。そのためにも、事前に企業研究をしっかりとしておくことが大切です。
営業職の求人案件には「未経験者可」というものが多くあります。これは誰にでもできるという意味ではありません。営業職に必要な基本的スキルは、コミュニケーション力や傾聴力だと言われています。これらのスキルは他の職種でも磨くことができるため、営業職自体は未経験でも前職の経験を活かして活躍できるチャンスがあるという意味です。そのため、志望者数も多い傾向にあります。他者より抜きん出るには、自己PRや志望動機をとおしてしっかりと意欲を伝えることが大切です。例文を見ながら要所となるポイントを確認していきましょう。
営業職に求められるのは、コミュニケーション能力、傾聴力、精神力、柔軟性です。営業職の志望動機は、これらにポイントを置いて書いてください。今回は、コミュニケーション力や傾聴力が自分の強みだと考えている人についての例をあげて紹介します。
「この度、営業職を志望した理由は、人や企業とダイレクトに関わる仕事をしたいと思ったからです。学生時代はイベントの主催に関わり、積極的に人と接し、スポンサーとも折衝する経験を積んできました。また、前職では営業職ではありませんでしたが、クライアントの話を引き出すスキルや傾聴力を鍛えてきました。これらをとおして培った、相手の希望を汲み取る力には自信があります。貴社に入社した折には、お客さまの潜在的な要望を引き出し、より真のニーズに応え、最適なサービスを提供することに力を注ぎたいです。」
抽象的に「コミュニケーション力がある」「傾聴力」があるとアピールするのでなく、例のように、なるべく具体的な事柄を示して志望動機を書くことが大切です。
テレフォンオペレーターも、未経験者が応募しやすい営業職のひとつです。テレフォンオペレーターの場合は、営業や契約目的の発信電話「アウトバウンド」よりも、注文受付やカスタマーサポートなどの受信電話「インバウンド」の方が主流傾向にあります。この仕事では、丁寧な受け答えと、臨機応変に対応する力、適切なコミュニケーション力が必要です。しかしながら、多くの企業では事前にしっかりとした研修を行うので、今の時点でスキルについて心配する必要はありません。それよりも、たくさんの応募者の中から選考に残るには、どのような自己PRや志望動機を書けば良いのか考えていきましょう。
採用担当者が未経験者を見る際に注目するのは、向上心などのマインドに関する部分です。ポジティブさが感じられる志望動機や、これから磨きたいスキルが述べられているもの、頑張ってくれそうだという可能性を感じる文面だと好評価を得やすいでしょう。また、「なぜテレフォンオペレーターという仕事を選んだのか」ということにも触れられると良いですね。全く違う職種からの転職の場合は、ポテンシャル採用を狙い「キャリアチェンジしたい理由」「身に付けたいスキル」について言及するのがポイントです。 テレフォンオペレーター志望者の例文を見ながら、大切なポイントを確認します。
「以前から、お仕事をとおして会話のスキルを習得できる、テレフォンオペレーターに魅力を感じていました。未経験者ですが、貴社は研修が充実しており未経験でも安心して始められるということなので、ぜひチャレンジしたいと思った次第です。人の話を聞くことや会話をすることが好きなのを存分に活かしつつ、明るく誠実さをもってお客さまと信頼関係を築いていけるよう頑張ります。お相手の顔が見えない状態でのコミュニケーションは大変だと思いますが、その分やりがいのある仕事ではないかと考えています。真摯な気持ちを言葉と声に乗せて、貴社とお客さまのお役に立てるよう励む所存です。」
他の営業職に比べると、少し抽象的になりがちかもしれません。しかし、なるべく「やる気」を具現化させるような表現を心がけ、採用担当者に「この人と一緒に働いてみたい」「この人には期待ができそうだ」と思ってもらえるような志望動機に仕上げましょう。
転職後に優先されることは、職場になじむことです。未経験者が転職後に職場になじむためのポイントについて紹介します。入社後に注意しなければいけないのは、態度です。印象のよいあいさつや自己紹介をしましょう。
つづきへ未経験での転職には、転職エージェントを利用することをおすすめします。転職エージェントを利用して個人の力ではみつけることができない優良求人を紹介してもらいましょう。転職エージェント費用も無料で利用できます。
つづきへ採用されやすい未経験者の志望動機について、書き方の例を紹介します。志望動機は具体的に書くことが大切です。志望動機には、未経験者であっても前向きな姿勢で新しい仕事にのぞむ姿勢をアピールすると、採用担当者の目にとまる可能性があがります。
つづきへ転職において未経験者が採用されるために重要となるポイントをまとめました。企業が重視する部分は、コミュニケーション力や人柄です。また、意欲的な姿勢をアピールすることも必要です。ここでの情報を参考にして、面接に挑んでみましょう。
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